2018年のニュース

乘本裕明君が睡眠中に脳回路がクールダウンされる仕組みを解明(2018.2.9)
学習するとニューロン同士の繋がりが強まり、脳回路の活動レベルが上昇します。睡眠中に発生する脳波の一種sharp wave rippleが、ニューロン同士の繋がりを弱め、脳回路を正常レベルへとクールダウンすることを発見しました。 この現象は睡眠直前にコードされた記憶に関するニューロンには生じませんでした。この発見は睡眠は脳回路をクールダウンしながら記憶情報を整えることを示しています。本研究成果は理化学研究所脳科学総合研究センターの藤澤茂義らとの共同研究として、Science誌(2月8日オンライン版)に掲載されました。


佐々木拓哉助教が即時記憶の保持のメカニズムを解明(2018.1.16)
動物は、現在の作業に必要な情報を一時的に記憶し、その記憶に基づいて作業を実行できます。こうした記憶は、「作業記憶(ワーキングメモリ)」と呼ばれます。本研究では、ラットに迷路課題を解かせることで、作業記憶における海馬-歯状回の役割と神経回路メカニズムについて調べました。その結果、(1)歯状回が海馬神経細胞の同期活動の発生に重要であること、(2)空間作業記憶の保持には、記憶の必要性に応じて、海馬の神経細胞の活動量が適切に制御される必要があること、(3)こうした特徴的な活動には、歯状回が必要であること、が示されました。以上の研究により、作業記憶における海馬-歯状回の役割、そしてその神経生理メカニズムの一端が解明されました。この知見は、記憶すべき項目が短時間に次々と変化していくような環境において、適切に作業を進めるための脳メカニズム解明への布石となります。本研究成果は、Nature Neuroscience誌(1月16日オンライン版)に掲載され、東京大学からプレスリリースされました。



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